電気学会全国大会講演要旨
5-062
過去の求解プロセスを利用した誤差修正法の3次元渦電流解析への適用
◎河口 慈・美舩 健(京都大学)・岩下武史(北海道大学)・松尾哲司(京都大学)
電磁界において広く利用される手法である有限要素法においては,その過程でしばしば大規模な連立方程式を反復解法によって求解する必要がある。反復求解において,適切な写像行列を用いた誤差修正法により計算コストを削減できることが知られている。そこで我々は,時間発展有限要素解析において過去の求解プロセス情報を利用して適切な写像行列を構成する方法の研究を行ってきた。今回,我々は去の求解プロセス情報を利用した写像行列の構築方法を提案し,3次元渦電流過渡解析においてそのような写像行列を用いた誤差修正法を適用した結果を報告する。