電気学会全国大会講演要旨
5-058
集中巻誘導モータのトルク脈動の低減と高トルク化
◎鈴木聖樹・堺 和人(東洋大学)
近年、電気自動車、電車、エレベータに用いられるモータは可変速で運転され、特に低トルク脈動が求められる。一方で、集中巻はコイルエンド短縮と銅損低減、製造の低コスト・高信頼性のメリットから永久磁石モータに適用されているが、トルク脈動が大きくなる。本研究では、誘導機 (Induction motor :IM) の低コストと性能向上のため集中巻の全周分布巻の新手法を適用、高トルク化としてトロイダル巻を施した場合の検討、加えて可変速運転時の効率向上を目的として極数変換の検討を行った。本検討により集中巻と同様な特長を持つトロイダルと全周分布巻を誘導機に適用すると著しいトルク脈動の低減と極数変換時の高トルクが得られることを明らかにした。