電気学会全国大会講演要旨
5-047
トロイダル巻スイッチトリラクタンスモータのトルク向上
◎星 遼佑・清田郁弥・清田恭平・千葉 明(東京工業大学)・中村公昭・永野正雄(本田技術研究所)
スイッチトリラクタンスモータ(SRM)は永久磁石を使用せず,安価に製作できるのでロボット用等のサーボモータとして期待されている。これまで,極数比を変更することによりトルクの向上が可能であることを明らかにしている。トロイダル巻は巻線の一部が固定子の外側に出るため,冷却が容易であると考えられる。また,スロット内導体配置が分布巻と類似しており,高調波を小さくすることでトルク脈動や損失を低減する効果が期待できる。一方で巻線の分だけ体積が増加するため,トルク密度の減少が考えられる。本報告では6相12/10極集中巻SRMトロイダル化した際に,巻線の配置を工夫することでトルクが向上することを示することを示す。