電気学会全国大会講演要旨
5-045
60kW級可変界磁3次元磁気回路モータの試作評価
◎難波雅史・平本健二・中井英雄(豊田中央研究所)
ハイブリッド自動車や電気自動車の駆動用モータには、モータの小型化と低損失化が求められている。そこで我々は、多面ギャップで構成され、かつ可変界磁機能を併せ持つ新しいモータ構造を提案し、駆動用磁石モータを比較対象に研究開発を進めている。これまでに、駆動用磁石モータに対して高トルクで低損失な形状を磁界解析で明らかにしてきた。本報告では、その形状をベースにして実機を試作し、実験により小型化と低損失化を検証した。その結果、駆動用磁石モータに比べて高速回転時のトルク増加と損失低減の効果が確認できた。しかし、機械強度対策のためにモータ体積が増加し、さらに低速回転時の最大トルクが減少することが分かった。