電気学会全国大会講演要旨
5-043
電気的磁極反転形可変界磁PMモータの提案
青山真大・◎中島一清(スズキ)・野口季彦(静岡大学)
本稿では,アクチュエータ不要の可変界磁PMモータとして,回転速度の増加とともに自励的に永久磁石磁極に対して反転(スキュー角180度)した電磁石磁極が形成されることでパッシブに可変界磁実現するPMモータを提案する。集中巻トロイダルステータのラジアルギャップ面にPMロータ,アキシャルギャップ2面に自励式巻線界磁ロータを配置し,後者の磁極は前者に対して180度反転させている。集中巻ステータで不可避に発生する第2次空間高調波を反転磁極の界磁エネルギー源として活用する。これにより,回転速度の増加とともに自励式巻線界磁ロータの起磁力が増加し反転磁極が形成されることで,パッシブな電気的スキューを実現する。本稿では,提案モータの原理説明と電磁界解析により基礎特性を明らかにしたので報告する。