電気学会全国大会講演要旨
5-042
トランスバースバイパス磁束制御形アクティブ可変界磁PMモータの基礎検討
◎赤木亮介・青山真大(スズキ)・野口季彦(静岡大学)
永久磁石同期モータの高効率エリアと出力拡大を目的に,機械式アクチュエータを必要とせず,電流指令値に重畳させる時間高調波によりロータ巻線に非接触給電し,アクティブに両極性のロータ磁石磁束を可変可能なトランスバースバイパス磁束制御形可変界磁PMモータを提案する。ロータ磁石磁束が軸方向に3次元磁路を形成するようにトランスバースバイパス磁路をロータ内に備えており,バイパス磁路の両端にコイルが巻かれた構造である。電流指令値に重畳させる時間高調波により、ロータに巻いた誘導コイルに誘導起電力を発生させ、全波整流回路を介してバイパスコイルに給電し界磁量を調整する。本稿では,磁気遮蔽形と磁気アシスト形の2つの可変界磁PMモータを比較検討したので報告する。