電気学会全国大会講演要旨
5-033
IPMSMの電圧/電流位相差制御における脈動負荷での速度リプル低減法
◎船本七海・井上征則・森本茂雄・真田雅之(大阪府立大学)
埋込磁石同期モータの高効率運転,高出力運転などの高性能制御には回転子位置情報が必要である。現在,コスト削減や省スペース化を図るため,位置センサを用いないセンサレス制御の研究が盛んに行われており,その一つとして電圧/電流位相差制御法がある。 本論文では,センサレス電圧/電流位相差制御システムにおいて,回転子位置に応じて変動する負荷を駆動する際に発生する速度リプルの低減法について検討した。速度リプル低減法としてインバータ出力角速度補正による低減法を使用する際に回転子位置が必要であるため,補正法に回転子位置の推定値を使用し,シミュレーションと実機実験により速度リプル低減効果が得られることを確認した。