電気学会全国大会講演要旨
5-023
回転子に冷媒通路を配置するエアコンのコンプレッサ用IPMモータの検討
○佐藤光彦(名古屋大学,アイチエレック)・金子清一・鈴木光広(アイチエレック)・冨田睦雄(岐阜工業高等専門学校)・道木慎二(名古屋大学)
近年、環境保護の観点から電気機器はエネルギー使用量低減を目的に高効率化が進んでいる。特に電気機器の中でエアコンシステムは世界で新たに約1億台/年が設置されていることから環境に与える影響が大きく、エアコンシステム内で最も電力消費量の多いコンプレッサ用モータには、高効率化への継続的な挑戦が求められている。様々な高効率化への試みがなされる中、コンプレッサモータ特有の課題に冷媒通路確保・配置がある。エアコンシステムの構成上、モータ断面に冷媒が通過する通路を設ける必要があり、その断面積・配置はモータ単体の効率のみならず、エアコンシステム効率をも大きく左右する。本稿では、先に行った回転子内部の冷媒通路の検討を踏まえ、実際にコンプレッサに搭載することを前提に冷媒通路の配置が容易な回転子形状を提案し、モータ効率の実機検証を行ったので報告する。