電気学会全国大会講演要旨
4-224
運用コスト最小化を目的とした家庭用空調機器の適応的運転計画作成手法の開発
◎黒羽亮一・藤本 悠・広橋 亘・天野嘉春・田辺新一・林 泰弘(早稲田大学,科学技術振興機構)
家庭内の省エネルギー推進を目的に,Home Energy Management System (HEMS)の導入が進んでいる。各機器の自動制御を実現するHEMSの普及が進むことで,より高い省エネルギー効果が期待される。また,HEMSによる機器自動制御機能は,利用者の利便性,快適性を損ねることなく電気料金の削減に貢献できる可能性がある。 本稿では,代表的空調機器であるエアコン(AC)の自動制御を対象に,HEMSの設置される環境の空間特性や機器特性を適応的に把握,反映していく枠組みを考え,快適性を維持した上で電気料金の最小化を目的とした運転計画作成手法を提案する。また,提案手法で作成される計画に沿った運転が快適性を維持した上で電気料金の削減に貢献し得る事を数値実験により確認する。