電気学会全国大会講演要旨
4-215
EV・HEV 電気駆動系の規格化の可能性について - 多相モータの電流リップル抑制 -
◎今井隆文(大同)・大澤文明・山田 靖・稲熊幸雄(大同大学)
EV・HEVの更なるコスト低減には電池およびインバータ等の要素の規格化が有効と考える。規格化は同一要素を並列接続することで達成でき、この考え方であれば事故時のフォールトトレランスに対しても有効な手段になる。しかしこの際使用するモータに関しては規格化モータを単に直列接続するのでは搭載が難しい。 本研究では、規格化に適したモータ構成の提案を目的としている。搭載性を考慮してモータの外枠は出力に合わせるとする。各インバータが出力を分配できるように、モータの多相化という形で標準化することが有効であると考えている。EV・HEV用途での多相 PM モータについては実例が少なく、不明な点が多い。本研究では 3相と 6相モータシステムの性能を検討している。