電気学会全国大会講演要旨
4-182
マルチターミナルパワーフローコントローラの状態平均化法を用いたパワーフロー解析モデル
◎高橋義典・名取賢二・佐藤之彦(千葉大学)
近年,再生可能エネルギー電源や蓄電装置の導入が進んでいる。これらの普及に伴い,多数の電力変換器により構成される大規模で複雑なシステムにおけるパワーフロー制御が必要となることが予想される。大規模なシステムの過渡特性を把握する上では,スイッチング周期内における平均値の時間的変化を表現することができれば十分であり,その有効な手法として状態平均化法が挙げられる。本稿では,状態平均化法を用いてマルチターミナルパワーフローコントローラのモデル化を行う。さらに,提案したモデルに基づいたパワーフロー解析を通じて,本稿の解析手法は少ない演算時間で平均値の時間変化を正確に表現することが可能であることを示す。