電気学会全国大会講演要旨
4-175
インピーダンスに着目したスペクトラム拡散法によるワイヤレス電力伝送システムの放射ノイズレベル低減
◎井上拳斗・日下佳祐・伊東淳一(長岡技術科学大学)
近年,電磁誘導現象を用いた非接触給電システムにおける放射ノイズレベルの抑制手法が研究されている。従来法として,金属板や磁性体による遮蔽方法が提案されているが,大幅な効率低下やシステムの高コスト化を招く。 本論文では,インバータのスイッチング周波数を可変させながら電力伝送を行うことで,追加部品なしで放射ノイズのスペクトラムを拡散する手法を2種類提案する。 これら手法を用いてスイッチング周波数を可変させても正常に電力伝送が可能であり,効率への影響が小さいことを確認した。また,放射ノイズのスペクトラムを拡散することで,基本波周波数周辺の一次側電流を最大41.3%低減できることを確認した。