電気学会全国大会講演要旨
4-163
蓄電デバイスを用いた太陽光発電システムの発電電力量改善法の基礎検討
◎水上大也・近藤正示・芳賀 仁(長岡技術科学大学)・加藤康司・中納啓介(サンケン電気)・有松健司・松田勝弘(東北電力)
本稿では,既存の太陽光発電システムにも適用可能な発電電力量改善策として,PCSの停止を回避することにより発電電力量を改善するためにPVの電圧と電流が低下してもPCSの停止動作範囲に入らないように蓄電デバイスを並列接続する太陽光発電システムを提案し基礎検討を行った。提案システムを用いることでPVの発電電力が低下しても蓄電デバイスからの補償でPCS停止を回避し,継続して発電電力を得ることが可能であることを確認した。シミュレーションでは日射データによる改善効果を比較し蓄電デバイスが補償する時間は「晴れ」における約3時間と比べ「曇り」では約10時間と大幅に増加することが確認した。