電気学会全国大会講演要旨
4-155
直流キャパシタ電圧一定制御を用いた電気自動車用スマートチャージャの高調波補償特性の改善
◎西川 慧・池田風花・山田洋明・田中俊彦(山口大学)・岡本昌幸(宇部工業高等専門学校)
著者らは先に,直流キャパシタ電圧一定制御を用いた3レグ構成PWM 整流器から構成される電気自動車用スマートチャージャにおいて,基本波無効電流および基本波不平衡有効電流のみならず家庭内電子機器に用いられている整流回路によって発生する高調波電流を補償可能であることを明らかにした。しかしながら,電源電流に3次調波が残存しTHDを改善する必要がある。本論文では,3レグ構成PWM 整流器の出力電流制御ブロックに,3 次調波に同期したd-q 座標上の電流フィードバック付加することで電源電流のTHD 低減する制御法を提案し,計算機シミュレーションにより有用性を確認したので報告する。