電気学会全国大会講演要旨
4-143
双方向スイッチを用いた単相13レベルインバータの低歪み化
◎本江隆人・飴井賢治・大路貴久・作井正昭(富山大学)
マルチレベルインバータは複数の電圧レベルを用いて擬似正弦波を出力する直流/交流変換回路である。電圧レベル数を増加させることでPWM制御が不要になり、高周波スイッチングを行わないため高効率が期待できる。本回路は、16個のスイッチング素子のオン/オフにより、6つの直流電源から所望の電圧レベルを選択し任意の波形を生成する。例えば正弦波を出力する場合、正弦波指令値と各電圧レベルの1/2が交差する点をスイッチングタイミングと設定する。本論文では、出力電圧の更なる低歪み化を図るためMatlabを用いた最適スイッチングタイミングの導出法を検討し、実験を行ったので報告する。