電気学会全国大会講演要旨
4-135
6台のカスケード変換器を用いた瞬時電圧低下補償装置
○藤田英明・田中優宇(東京工業大学)
本論文では, 同様の回路構成を適用した6台のカスケード変換器を用いた瞬時電圧低下補償装置を提案する。これは, 電源電圧の位相に対して, 負荷電圧位相を180度反転した動作方法に特長がある。その結果, 負荷電圧を同位相とした場合に比べ, 変換器の電圧定格と電流定格をそれぞれおよそ58%に低減でき, カスケード変換器の所要容量としては 1/3 に小容量化できる。提案する瞬時電圧低下補償装置の原理を述べ, 瞬時電圧低下時の動作特性を実験的に検証する。直流コンデンサの静電容量および電圧リプルを低減することができるので, 高圧大容量負荷の瞬低補償に適することを明らかにした。