電気学会全国大会講演要旨
4-134
不安定電源からの余剰電力回収システムの開発
◎梅田崇志・右手 凌・道平雅一(神戸市立工業高等専門学校)・吉田直樹・黒川恭平・福井正博(立命館大学)
近年、リチウムイオン電池は電力貯蔵用デバイスとしての需要が増大しつつあるため、電池の劣化を最小限に抑えながら高効率に充電ができる充電装置の実現が望まれている。本研究では、これまでに太陽光発電の不安定電源から生成されるエネルギーをリチウムイオン電池に高効率かつ低劣化で充電できる、SiC-MOSFETを用いた充電装置の製作および制御方法について報告してきた。しかしながら充電電流をリチウムイオン電池の最適電流値に制御しても、それが必ずしも太陽光発電の最大電力点で動作していることにはならず、発電効率の面で課題があった。そこで本稿では充電装置2台を並列に接続し、MPPT制御も可能になる充電装置について報告する。