電気学会全国大会講演要旨
4-125
高周波電圧印加法を使用した同期リラクタンスモータのセンサレス駆動
◎渡辺敬太・新中新二(神奈川大学)
同期リラクタンスモータの適切なトルク発生にはベクトル制御が一般的であり、近年では位置・速度センサを使用しないセンサレスベクトル制御が有効な方法とされている。その中で、高周波電圧印加法は同期リラクタンスモータに高周波電圧を印加し、その応答である高周波電流を検出処理して、回転子位相を推定する方法である。本論文では、高周波電流の効果的処理方法として、高周波電流の正相成分と逆相成分との振幅を分離抽出し、これらより回転子位相と正相関を有する信号を合成する方法を使用した。さらに、本論文では、実機実験により直線形高周波電圧印加法の有用性を確認するものである。