電気学会全国大会講演要旨
4-123
二重三相固定子巻線を持つ巻線界磁形同期モータの位置センサレス制御における信号重畳法の実機検討
◎今井幸司・李 亢・道木慎二(名古屋大学)・藤綱雅己(デンソー)
近年、地球温暖化や化石燃料の枯渇問題が深刻化している。この解決策として、電気自動車やハイブリッド電気自動車の普及が進められているが、コストなどの観点から、未だ従来型であるガソリン車が主流であり、ガソリン車の燃費改善は極めて重要な課題である。そこで、エンジンに必ず搭載されるオルタネータをモータとしても利用し、エンジンをアシストさせることで燃費改善に貢献する技術が注目を集めている。このようなオルタネータをISG(Integrated Stater Generator) と呼び、我々も二重三相固定子巻線を持つISG(電気機器的には二重三相巻き線を持つ巻線界磁形同期モータ)を対象とした位置センサレス制御について検討している。筆者らはこれまてに、方形波重畳や正弦波重畳による対象モータの位置センサレス制御に実現可能性についてシミュレーションを用いて検討を行ってきた。本稿ではその実機実験により、回転子位置と信号重畳により発生する高調波電流の相関関係に課題があり、その対策として新たな信号重畳法を検討したので報告する。