電気学会全国大会講演要旨
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固定子磁束演算に基づくユニバーサルセンサレスベクトル制御による制動巻線付き永久磁石同期モータの駆動特性
○山本 修・平原英明・田中 晃・荒 隆裕(職業能力開発総合大学校)
著者らは、誘導モータと永久磁石同期モータに対して共通の方法でモータパラメータ計測とセンサレスベクトル制御を行う制御法(ユニバーサルセンサレスベクトル制御(USV制御)と仮称)を検討している。本論文では、制動巻線付の自己始動形永久磁石同期モータにもUSV制御を拡張して適用できるようにする手段として、固定子磁束演算に基づくUSV制御系に対して、負荷角推定器の出力にローパスフィルタ(LPF)を施す方法を0.5kW-200V-2.3A-4P-50Hzの実機に適用し、低速運転時と高速運転時の双方における軽負荷から重負荷までの全ての負荷運転範囲の駆動特性を検証している。