電気学会全国大会講演要旨
4-098
微増加比例法を用いたDC-DCコンバータ用高周波変圧器の設計
◎円子拓矢・枡川重男(東京電機大学)
近年, PCSやEV用急速充電器の構成要素のひとつであるDC-DCコンバータの更なる高電力密度化が必要とされている。DC-DCコンバータでは小型化のために高周波変圧器が用いられるが,高周波変圧器の設計は一般的に独自のノウハウをもとにパラメータを選定するため,設計手法としての普遍性は低い。これに対して,著者らは微増加比例法を用いた高周波変圧器の設計法を提案し,周波数20kHz,容量2.5kVAの高周波変圧器の設計を通して提案手法の有用性を確認した。しかし,微増加比例法が周波数や鉄心材料を変えても適応できることを示す必要がある。本論文では,周波数40kHz,鉄心材料にファインメットを用いた変圧器においても提案手法が適応できることを示す。