電気学会全国大会講演要旨
4-077
電解加工用三相PWM整流器の線形モデル
○中田篤史・後藤昭弘(静岡理工科大学)・元谷 卓・鳥井昭宏(愛知工業大学)
電解加工は,電極をN側,加工対象物をP側としてその隙間に塩水など電解液を流しながら直流電流で金属を加工する手法である。電極とワークとの極間が狭く,加工中に電解液から発生する水素の泡が原因で放電が生じ,1回の加工工程で数回短絡することも珍しくない。短絡が発生すると電極とワークの両方が損傷するため,加工を中断し,破損した電極の交換及び加工途中のワークを破棄して初めから再加工する必要がある。短絡時,直流電源の電解コンデンサから瞬間的に大電流が流れることにより,損傷が大きくなる。電解コンデンサと負荷間に直流リアクトルを挿入し,短絡電流を抑制する手法があるが,負荷急変時LC共振による電圧振動が生じるため,新たにこれらを抑制する対策が必要で,その設計手法の確立が重要である。本論文では短絡電流抑制用PWM整流器の設計のための線形モデルを検討する。