電気学会全国大会講演要旨
4-058
単相マトリックスコンバータを用いた瞬時電圧変動補償装置における定常偏差抑制法の検討
◎江平 翔・山本吉朗・池田 稔(鹿児島大学)
筆者らは,先に蓄電要素なしで電源の交流を任意の交流に直接変換できる単相マトリックスコンバータを用いた小形で長寿命な瞬時電圧変動補償装置を提案した。本装置は電圧制御が比例制御のみであることに加え,フィルタの共振を抑制するためのインダクタ電流のフィードバックの使用により,補償電圧に定常偏差が生じる問題があった。これまでその対策として,補償電圧指令にゲインを掛ける方法を用いていたが,この方法ではフィルタの共振による脈動成分も増加させてしまうおそれがある。本稿では,従来法と補償電圧基本波成分のフィードフォワードを併用する方法を提案し,より小さな負荷電圧ひずみ,電源電流ひずみで補償電圧の定常偏差を抑制することができたので報告する。