電気学会全国大会講演要旨
4-057
中性線を持つ三相-単相マトリクスコンバータの出力周波数一定制御法
◎王 謙・楊 海龍・山村直紀・石田宗秋(三重大学)
中性線を持つ三相-単相マトリクスコンバータ(以下,単相MC)はエネルギー蓄積要素を持たず,入力三相交流を直接変換する事が可能な電力変換器である。本稿は系統連系型マイクログリッド内の需要端において,配電用変圧器の置き換えとして単相MCの利用を検討する。再生可能エネルギー発電を含む系統では,気象条件により発電量が変化するため,系統電圧の振幅や周波数が変動する可能性がある。系統電圧の振幅変動に対する制御法はすでに前任者により提案されたが,周波数変動に対する制御法はまだ未検討である。そこで,本稿では,PLLを用いず,単相MCの制御関数により,制御遅れのない出力周波数一定制御法を提案し,シミュレーションにより有効性を確認した。