電気学会全国大会講演要旨
4-053
多数台単相インバータ駆動電動機向け電流制御方式の開発
◎茂田智秋・安井和也(東芝)・森田将生・宮崎雅徳(東芝三菱電機産業システム)
低トルクリプル化および高冗長化を実現するため電動機の多相化が提案されている。本稿では複数台の単相インバータにて駆動する多相電動機システムを対象とし、これに適した電流制御法を検討する。単相インバータの電流を制御する簡易な方法として交流値制御(交流電流指令に各相の交流電流を追従させる)が考えられるが、本方式を対象システムに適用した場合、指令値に対してオーバーシュートや位相誤差を生じる。これに対して本稿では、各相の交流電流を、理想余弦波を利用して擬似的にdq変換することで直流値制御する方式を提案し、交流値制御に対してオーバーシュートと位相誤差および電流歪率を改善できることを実機試験にて明らかにする。