電気学会全国大会講演要旨
4-037
座標変換を利用した直流母線電流からの三相電流再現法
◎丹羽宏明・松本 純・長谷川 勝(中部大学)
本稿では座標変換を利用した直流母線電流から三相電流を再現する手法を提案する。従来は,電圧指令値が接近し,直流母線電流が検出できない場合,電圧指令値に正負のオフセットを加えることで検出時間を確保していた。これに対して,提案法では座標変換の考え方を利用することにより,電圧指令値を変更することなく三相電流を再現している。これにより,電流およびトルク脈動を抑えることが可能となる。さらに,シミュレーションにより提案法の妥当性を検証したので報告する。