電気学会全国大会講演要旨
4-033
電力用半導体モジュールの配線インダクタンスを用いた電流検出回路の開発
○長瀧仁貴(茨城工業高等専門学校)・根本泰宏(長岡技術科学大学)・長洲正浩(茨城工業高等専門学校)
本研究は電力用半導体モジュールの配線インダクタンスを用いた電流検出回路の開発を目的としている.IGBTやSiC-MOSFETなどを用いた電力用半導体モジュールの電流検出では,磁気コアやロゴフスキーコイルの使用は困難であり,モジュールから出る端子に接続する電圧計のような装置が望ましい.そこで,スイッチングデバイスの配線インダクタンスに発生する電圧を積分し,電流を検出する電流検出回路の研究を進めている.オペアンプを用いた積分器で電流検出回路を構成し,検出の誤差を減らす方式を検討した.さらに,電力用半導体を用いた評価回路の実測によって,電流検出が可能であることを確認した.