電気学会全国大会講演要旨
3-139
インピーダンス法を用いた塩素センサ用Ag/AgCl電極の評価
◎天野 薫・菅井良祐・堺 健司・紀和利彦・塚田啓二(岡山大学)
我々は参照電極を使用しないAg/AgCl電極を用いた小型で安価なイオンセンサの開発を行っている.このセンサは測定原理として電位計測とともにClイオンセンサには電気化学インピーダンス法を使用している.これまでの研究では各種イオン濃度変化や温度の影響について報告してきた.しかしインピーダンス方式のClイオンセンサでは応答特性のばらつきが大きかった.今回この要因を調べるためにClイオンセンサであるAg/AgCl電極のインピーダンス特性の分析と電極の表面状態を観察した.その結果,塩素センサとしてAg/AgCl電極のインピーダンス測定を用いる場合,AgClの成長の均一性が大きくイオン応答特性に影響することが分かったので報告する.