電気学会全国大会講演要旨
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歩行運動により誘起された静電誘導電流波形のリカレンスプロットを用いた解析
○栗田耕一(近畿大学)
筆者らは歩行運動する際に生じる人体電位の変動を静電誘導により検出する方法を開発した。この方法を用いることにより人体にセンサ等を装着することなく完全非接触で歩行信号の検出が可能であることを示した。この静電誘導電流は検出原理で説明するように主に足裏面積の時間変化に起因して生じる。本研究では歩行運動により生じる静電誘導電流波形を、リカレンスプロットを用いて解析する方法を試みた。その結果、リカレンスプロットから導出した特徴量バクトルを用いることで、歩行運動により誘起された静電誘導電流波形の被験者間の差異を明らかにした。