電気学会全国大会講演要旨
3-122
両面印刷で作製した静電容量型フレキシブル近接センサと“何気ない”見守りへの応用
○野村健一・鍛冶良作・牛島洋史(産業技術総合研究所)・岩田史郎・大峠 忍・今若直人・吉野勝美(島根県産業技術センター)・三井亮介・佐藤隼也・高橋誠哉・中島伸一郎(日本航空電子工業)
抄録近年,高齢者の安全確保,介護者の負担軽減のための見守りシステム構築が強く求められている。その際,究極的には,被験者の肉体的・精神的負荷をなくすために,非接触で人の目にも触れずにセンシングすることが望まれる。さらに,死角を減らすために,センサ類は大面積もしくは大量に製造可能で,安価なことが望ましい。上記に鑑みて,我々は,非接触で人の接近を検知できる静電容量型のフレキシブル近接センサを,スクリーンオフセット印刷法を駆使した両面印刷技術で作製した。本講演では,センサの基本性能特性に加え,ベッド裏にセンサを貼り付けることで被験者に気付かれずにその呼吸を捉える“何気ない”見守りへの応用について説明する。