電気学会全国大会講演要旨
3-118
オンサイトモニタリング用パルス印加型カリウムセンサの開発
◎小澤貴也・平野陽豊(静岡大学)・澤田和明(豊橋技術科学大学)・二川雅登(静岡大学)
近年、医療や農業分野で需要が高まりつつあるイオンセンサにおいて、工学的にはイオンの安定的なリアルタイム計測技術が求められている。本研究では、外乱ノイズの影響を受けづらい電流検出型のオンサイトモニタリング用カリウムイオンセンサの開発に成功した。 従来の電位検出型のセンサは、外乱ノイズの影響を受けやすいことから、現場での長期計測には不向きであった。そこで、本研究では正負のパルス電圧を印加することにより、溶液電位を交互に変化させ、溶液中のカリウムイオン濃度に応じた電流の差分値を計測することで、外乱ノイズの影響を受けにくい測定を可能とした。