電気学会全国大会講演要旨
3-078
Software Defined Network による Delay Tolerant Network の実現
◎中島健二・松本倫子・吉田紀彦(埼玉大学)
劣悪な環境において信頼性の高い通信を可能にする Delay Tolerant Network(DTN)という技術がある。本研究では、これを従来型の TCP/IP ネットワークに適用して、災害などの突発的な障害に対して頑健にすることを目指した。DTN 技術の要は蓄積型通信であり、これを具体化するために、Software Defined Network(SDN)技術を活用する。SDN は経路制御機能とその管理機能とを分離する技術であり、その一環として、ネットワーク制御の動的変更を可能にする。そこで、SDN の実装の一つである OpenFlow のフレームワーク、Trema のシミュレータ上で、提案手法を実装して実験を行い、この手法が有効であることを確認した。