電気学会全国大会講演要旨
3-059
複数異動作遂行時の前額部脳血流変化と特徴
◎三上可菜子・島村沙希・大浦邦彦(国士舘大学)
近年,脳を活性化させるといわれるクイズや体操などが注目されている。これらは運動機能や認知機能向上ひいては認知症予防に効果があると期待されている。本報告では,複数の異なる動作を行っているときの前頭前野における脳血流動態を,NIRS(Near-infrared spectroscopy:近赤外分光装置)を用いて計測し,一連の動作と難易度の変化から脳活動の特徴を明らかにすることを目的とする。複数異動作の効果を評価する項目として,全身反応時間(運動機能)とテストの解答数(認知機能)を測定して検討する。結果として複数の異動作により前額部が活性化して,運動機能と認知機能とも向上していた。