電気学会全国大会講演要旨
3-030
3Dメッシュモデルを用いた構造解析のためのGrid上の遺伝的アルゴリズムの負荷分散
◎糸川春樹・松本倫子・吉田紀彦(埼玉大学)
構造解析において、物体形状などの最適化は重要なテーマになっている。一般に最適化のための有力な手法として遺伝的アルゴリズム(GA)があるが、特に構造解析では計算量が多大になる。そこで、高性能計算環境での実装が望まれ、特に低コストな並列計算環境としてGridが注目されている。Grid上のGAでは、GAにおける個体集合を分割して各計算機に割り当てる。一般に高速化の促進のためには、計算機ごとの負荷を均衡化させることが重要であるが、そのためには、各計算機における計算量を事前に見積もる必要がある。本論文では、特にメッシュモデルを用いた構造解析において、メッシュ数から計算量が見積もれるとの着想に基づき、Grid上のGAの負荷均衡化方式を提案し、ロケット先端部の形状最適化を例に、シミュレーション実験で効果を確認した。