電気学会全国大会講演要旨
2-134
心臓ペースメーカ用矩形波伝送ワイヤレス給電における充電状況推定
○伊藤敦弥・轡田拓也・佐藤 拓(仙台高等専門学校)・松木英敏(東北大学)
心臓ペースメーカは体内に完全に植え込まれ、電池が消耗するたびに定期的に手術をして本体ごと全てを取り換えなければならない。そこで、我々はワイヤレス給電システムを採用した電池交換手術不要の心臓ペースメーカを研究している。充電状況に応じて二次側インピーダンスが変化することに着目し一次側(体外)からその変化を計測するシステムを提案し、また現在、ワイヤレス給電では正弦波交流を用いるのが一般的であるが、矩形波を用いたワイヤレス給電について報告している。ここでは、導出した推定式が矩形波によるワイヤレス給電においても一次側パラメータから充電状態に応じて変化する二次側パラメータの推定が行えるかどうかを考察した。