電気学会全国大会講演要旨
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誘導加熱による有機磁性体EI236の発熱特性
◎石場 舞・徳良 晋・村本知哉・原 正一・江口晴樹(IHI)・石川義弘・梅村将就・大竹 誠・佐藤 格・秋本大輔(横浜市立大学)
著者である江口,石川らは,有機物として初の磁性体 EI236の開発をおこなっている。これまでにはEI236の癌に対する薬理作用検証がなされてきたが,この作用に温熱治療を合わせることで治療効果の向上が期待できることから,近年では誘導加熱技術を用いたEI236の発熱特性に関する研究にも取り組んできた。本研究の目的は,誘導加熱によるEI236の発熱性能評価であり,評価指標として以下2点を挙げている。①EI236溶液を43℃以上に加熱②EI236溶液を分散剤含有の溶媒よりも5℃以上高く加熱。本条件は将来的にEI236を用いた温熱治療を実用化する際に要求される事項である。結論として今回の基礎試験結果では,①・②の条件をほぼ満たすことができており,EI236を温熱治療へ適用できる可能性があることを確認した。本発表では,EI236の磁気特性を考慮した誘導加熱試験により得られたEI236の発熱性能および温熱治療への適用可能性について報告する。