電気学会全国大会講演要旨
2-119
交流変調によるMRセンサの駆動法
◎八杉拓也・志賀啓秀・馬島八世・堺 健司・紀和利彦・塚田啓二(岡山大学)
磁気センサであるMRセンサは工業分野や医療分野などで幅広く利用されている.最近では金属材料の欠陥を見つける非破壊検査などの分野でも用いられるようになっている.磁気計測手段として用いる場合,MRセンサはゼロ磁場に対し対称の出力特性を示すため,極性の判別や交流磁場を計測するためには,直流の磁場により動作点を線形領域に移動させる必要があった.本研究では,交流磁場を搬送波として加え,搬送波を計測磁場で変調させる新たな計測手法を開発した.この方法により偶関数の出力を示すセンサであっても,直流磁場から交流磁場まで測定することが可能となった.