電気学会全国大会講演要旨
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気中負荷開閉器の消弧室材料が絶縁回復特性に及ぼす影響
◎我那覇和奎・後藤有希・上里勇貴・金子英治(琉球大学)・渕上正樹(戸上電機製作所)
気中負荷開閉器の消弧室には高分子材料が使用されている。接点が開いた際,アークが高分子材料に触れることによってアブレーションガスを噴出し,遮断性能に影響を与えることが知られている。筆者等は様々な種類の高分子材料を使用して気中負荷開閉器の消弧室をモデル化し,基礎的な諸特性の調査を行っている。本報告では,消弧室材料の候補として4種の材料を取り上げ,電流遮断後の絶縁回復特性について調査した結果を述べる。4種の高分子材料を使用して模擬消弧室を制作し,電流遮断後にインパルス電圧を印加することによって,絶縁破壊試験を行った。4種の高分子材料の内,PMPを使用した場合,最も破壊電圧値が高くなることが判った。