電気学会全国大会講演要旨
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球雷放電によるOHラジカルの空間分布計測
◎鈴木 仁・稲田優貴・前山光明(埼玉大学)
球雷放電は、水面に面した電極と水面下部の電極との間で発生する大気圧放電である。特に、放電の進展ともに、放電領域が、水面から離れ浮揚する、放電維持時間が 100ms 以上、放電流域が直径 10cm 程度であるなど、大気圧放電であるにも関わらず、放電容積と継続時間が大きいという特徴を持つ。また、放電の条件により、放電時に鉛直上方向に、細かな水ジェットが発生し放電領域に供給される、主たる発光スペクトルが、OH ラジカルによるものであり、この放電を利用した容積の大きな水処理への適用の可能性がある。本発表では、OHラジカルの測定法の一つである化学プローブ法によりOHラジカルの空間分布測定を目的として、得られた初期的な結果を報告する。