電気学会全国大会講演要旨
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導電率による水中放電の変化
◎笛 雅俊・及川拓磨・尾形亮磨・秋山雅裕(岩手大学)・秋山秀典(熊本大学)
水中放電現象の基礎研究として、溶液の導電率を変えて放電を起こし、電流や放電の様子の変化を測定した。1Jのパルス発生装置を用いて水中にある直径0.8 mmの銅電極に単発の放電を行い、放電の様子と電流・電圧波形を測定した。この過程を各導電率で行った。溶液は水道水に食塩を印加して110~1500 µS/cmに調整した。電流はグラウンド側でカレントモニタを用いて測定し、放電の様子は露光時間1秒のカメラで放電を撮影した。導電率を増加させることで、電流が比例的に増加し、放電のストリーマにも顕著に変化が現れた。導電率が高く、電流が多く流れた場合、ストリーマの進展する距離は短くなるが、放電プラズマが強い光を発した。