電気学会全国大会講演要旨
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水電極からのコロナ放電を用いた湿度調整法の検討
◎鎌田修史・東山禎夫(山形大学)
水電極からのコロナ放電によって放出される帯電微小水滴を用いて空気中の水分を凝集させ湿度を調整する方法の可能性を探るために印加電圧と空気中の水分捕集量との関係を調べた。実験は,電極を4本設置した放電槽の中に相対湿度90%の空気を供給し,30分間の放電による湿度変化を調査した。印加電圧は12~13.5kVの範囲で変化させた。また,金属板に貼り付けた吸水シートに捕集された水分量を秤量し,水電極から放出される水分量を引いた値を空気中水分の捕集量とした。結果として,印加電圧が高くなるにつれて捕集量も増える傾向を示し,水滴からのコロナ放電によって放出される帯電微小水滴を利用して湿度を低下させることができることを明らかにした。