電気学会全国大会講演要旨
1-083
高周波プラズマ処理による金属と樹脂間のせん断接着強さの向上
◎荒岡信隆・飯島崇文・今村 武・安井祐之(東芝)
金属と絶縁物による異材接合に対し、前処理として金属に対してプラズマ処理を実施し、さらに樹脂を接合させ、そのせん断接着強さを評価した。アルミニウム平板に高周波プラズマ処理装置を用いて表面処理をおこない、エポキシ樹脂で2枚の平板を張り合わせ、引張せん断試験の破断応力によりせん断接着強さを評価した。プラズマは13.56MHzの酸素/アルゴンのRF放電である。処理時間に比例して、せん断接着強さの向上が酸素処理、アルゴン処理のいずれの場合も確認できた。また、酸素プラズマ処理を実施したサンプルでは、ばらつきが大きい結果となった。