電気学会全国大会講演要旨
1-082
半田付け作業時の発塵に対応した電気集塵式吸煙器の検討
○川田吉弘・野口竜嗣・清水洋隆(職業能力開発総合大学校)
微小浮遊粒子の低減を目的に、半田付け作業時の発塵に対応した電気集塵装置について検討を行った。半田付け作業では、これまで活性炭フィルタとファンを組み合わせた吸煙器を用いることが多かったが、粗大な煙粒子は低減できるものの、微小浮遊粒子は低減できない可能性がある。そこで、電気集塵装置を応用することを考えた。本実験では、安定した発煙を行える線香の煙を用いた。活性炭フィルタとファンを組み合わせた吸煙器に対し、電気集塵装置は、低い消費電力および高い処理ガス流量の条件において、粒径0.3〜5.0μmの微小浮遊粒子を集塵率90%以上の高い割合で、低減することができた。今後、実際に半田からの発塵に対しても実験を行う。