電気学会全国大会講演要旨
1-071
誘電体バリア放電における放電モードと壁電荷の関係
◎森 勇人・山本周平・本田竜一・大澤直樹・吉岡芳夫・花岡良一(金沢工業大学)
バリア放電とはフィラメント状の放電の集合体である。近年,バリア材料にある種のアルミナを使うと,均一な放電となることがわかった。著者らは,空気中で発生する均一なバリア放電(大気圧タウンゼント放電)の発生メカニズムを解明しており,その放電の発生には,壁電荷の一様性が重要であると考えている。本研究では,リレーで構成される同期遮断装置を用いて,放電モードと印加電圧を遮断したときの表面電位分布の関係を調査した。その結果,大気圧タウンゼント放電では,壁電荷はフラットな特性となったことから,壁電荷の一様性を実験で明らかにすることができた。