電気学会全国大会講演要旨
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誘電体バリア放電における放電モードと表面電位分布の時間減衰特性の関係
◎本田竜一・森 勇人・山本周平・大澤直樹・吉岡芳夫・花岡良一(金沢工業大学)
誘電体バリア放電装置のバリア材料として,ある種アルミナを使用すると空間一様に発光する大気圧タウンゼント放電(APTD)を空気中や酸素中でも発生できる。著者らは,壁電荷の一様性がAPTDの発生に重要と考えている。本研究では,バリア表面に蓄積された電荷の均一性を調べるため,放電モードの異なる2種類のバリアに対して,コロナ放電を照射した後の表面電位の時間減衰特性を測定した。その結果,APTDを発生できるバリアでは,時間が経過すると,放電照射部の表面電位は減少するが,放電照射部から半径20~40mm離れた位置の表面電位は上昇し,均一性が増すことがわかった。