電気学会全国大会講演要旨
1-065
二重同軸ガラス管を用いた大気圧プラズマジェットの分光測定による特性評価
◎三谷哲太・大山耕平・大橋隼人・伊藤弘昭(富山大学)
大気圧プラズマジェットは、医療応用や表面処理・表面改質等の材料分野への応用が期待されている。医療応用として滅菌、血液凝固、がん治療、創傷治癒の促進などの研究が行われており(1)、OHラジカルやNOラジカルといった活性種が寄与していると考えられている(2)。材料分野では材料や用途に適したイオン種の生成が重要になる。従来の単管N2混合ガスプラズマジェットでは、N2の混合比率が数%程度でプラズマが生成できなくなるが、本研究ではN2ガス流量比数十%でもプラズマの生成が可能である。二種類の気体を混合し、特定イオン種の生成量を増加させる目的で層流効果を利用した二重同軸ガラス管構造の大気圧プラズマジェット発生装置を開発して特性評価を行った。