電気学会全国大会講演要旨
1-062
CO2とCH4の混合ガスにおける熱プラズマの熱力学的特性および輸送特性
◎中根悠介・齋藤宏輝・藤野貴康(筑波大学)・高奈秀匡(東北大学)
大気圧プラズマ溶射では,Arが主に作動ガスとして用いられるが,近年,従来の作動ガスに比べ加熱効率が非常に高い,CH4とCO2の混合ガスが次世代型の作動ガスとして提案されている。また電力用ガス遮断器でも,一般的な消弧媒体であるSF6は温室効果が大きいことから,代替ガスとしてCO2とCH4の混合ガスが提案されている。このような工学機器を数値解析から最適化を行うためには,作動ガスの熱力学特性と輸送特性のデータが必要不可欠であるが,CO2とCH4の混合ガスについて,その詳細な熱力学特性および輸送特性は未だ示されていない。そのため,本研究ではCO2とCH4の混合ガスにおける熱力学特性と輸送特性を調べた。