電気学会全国大会講演要旨
1-058
高気圧中負イオン移動度測定 - 8. O2中の微量水分による負イオン移動度の変化 -
◎新井洸太郎・奥山 由・鈴木 進・伊藤晴雄(千葉工業大学)
我々は大気圧を含む高気圧O2中の負イオン移動度測定において,実験容器器壁へ吸着した大気や,供給する試料ガス中に存在するCO2やH2O等の不純物により,クラスターイオンが形成され,移動度の測定結果に敏感に影響することを明らかとしてきた。本報告では,O2中の微量H2O濃度を15 - 17000 ppbの範囲で変化させながら負イオン移動度の測定を行い,O4ˉ及びO2ˉ∙(H2O)n(n = 1, 2, 3)の移動度がそれぞれ2.39, 2.31, 2.21, 2.15 cm2/V∙sと観測された結果について述べる。