電気学会全国大会講演要旨
1-057
高気圧中負イオン移動度測定 - 9. 異なるガス純度のO2中で観測される数種類の負イオン移動度 -
◎奥山 由・新井洸太郎・鈴木 進・伊藤晴雄(千葉工業大学)
本研究では大気圧を含む高ガス圧力下のO2中において,ガス中に含まれる不純物の影響に着目して負イオン移動度の測定を行ってきた。大気圧を含む高ガス圧力下においては,N2, CO2, H2Oなどの微量な数ppm程度の不純物が原因で,不純物イオンが形成される。そこで,純度の異なる数種類のO2中において,負イオン移動度の測定を行った結果,Ultrahigh-purity O2中のO4ˉの移動度2.39 cm2/V∙sに加え,High-purity O2中ではO2ˉ∙(H2O)の2.31 cm2/V∙s,さらにLow-purity O2中ではCO4ˉやN2O2ˉと考えられる移動度を観測した。