電気学会全国大会講演要旨
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超音波顕微鏡を用いたC2C12筋芽細胞の分化過程の定量的評価
◎高梨恭一・高橋健太・高橋信人・吉田祥子・穂積直裕(豊橋技術科学大学)・小林和人(本多電子)
超音波顕微鏡は生きた状態で細胞などの観察が可能である。さらに音響特性を画像化できるため、細胞の定量的な観察が可能となる。本研究は、特性音響インピーダンスを用いて、マウス由来の培養細胞である、C2C12筋芽細胞の分化過程により融合して三次元化する様子を定量的に評価することを目的としている。超音波顕微鏡より得られた反射波形を解析し、細胞の剥離距離と剥離箇所の特性音響インピーダンスの算出を行い、その推移について評価を行った。その結果、剥離の有無にかかわらず、細胞の音響インピーダンスが得られた。また、分化に伴い剥離距離は増加するが、支持点でフィルムに固着しているため、ある程度分化が進むとほぼ一定の値に達する傾向が見られた。